動画制作のコスト構造とは
外注する際は企画費・撮影費・編集費がかかる
新型コロナ以降、リアルなセミナーや訪問販売ができなくなったことによって、これまで動画制作に予算を与えられていなかったところでも動画が必要になってきていまるのです。限られた条件・資源で動画を活用するために、知っておきたいのが動画制作のコスト構造になります。
動画のコスト構造は雪だるま式に膨れ上がるようになってます。悩ましいことにどの要素も切り捨てが難しく、出来ることならアレもやりたい、コレもやりたいとつい思ってしまうのです。動画制作を外注する際の費目は主に企画費、撮影費、編集費も3つあります。
企画費は、どのような動画にすれば目的を果たせるかを考え、ストーリーやシナリオを練り、絵コンテを描くといった作業があります。これらの仕事を行うのが映像作家やプランナーなどです。企画が決まったら、次は撮影。動画制作にかかるコストの最大の要因となるのが撮影費でしょう。皆さんが制作したい動画を頭に思い浮かべて、次の質問について考えてみましょう。
1撮影場所は屋外ですか、屋内ですか?場所は一か所ですか?複数でしょうか?2出演者はいますか?何人ですか?セリフはありますか?3動画化する商品やサービスに必要な道具や素材はいくつ必要ですか?
これらの質問は、以下の費目・作業とひもづいています。1はロケハン、スタジオ利用、ロケ地への移動などです。2はキャストの起用、ヘアメイクやスタイリスト、音声収録などです。3は撮影する対象の動画をより魅力的に、よりわかりやすくするために必要です。調味料なら、フライパンや食材、食器など、IT製品なら、PC、デスク周りの小道具などがあります。
このように、撮影には多様な要素があり、祖kに監督、ディレクター、AD、カメラマン、照明や音声など多くのスタッフが関わってきます。キャストのオーディションを行う場合は当然コストがかかります。こうして撮影した素材を最後に編集する際に編集費がかかります。切ってつないで効果音やテロップを付けて、視聴者に見てもらうための完成品にする作業です。ナレーションをつけるのか、そのような音楽を付けるのかといった要素によってコストが変わってきたりします。
また、動画の尺も重要な要素です。一概にはいえませんが、60秒の動画と60分の動画では編集に要する時間が異なりますよね。編集に要する時間が長い分、作業者のコストがかかります。制作した動画をより多くの視聴者に一斉に届けたい場合は、各媒体への出稿・掲載費も確保しておく必要があります。重要なものと捨ててよいものの判断がコスト管理では大切と言えるでしょう。
要素の取捨選択の仕方とは
要素の取捨選択の仕方として、調理器具メーカーのマーケティング担当者がある調理器具を紹介する動画を制作することを例に考えてみます。まず、この調理器具にはどんな特徴があるのでしょうか?デザインやメーカーの技術や素材を生かした機能性など、視聴者に与えたい情報がいろいろあるはずです。見た目の特徴、デザインを紹介するなら調理器具だけを撮影すればいいかもしれません。しかし機能を訴求したければ、キッチンで実際に火にかけて、食材を焼いたり炒めたりする必要がありますよね。キッチンは社内委にあればいいですが、もしなければスタジオなどを借りなければなりません。このようにカメラに収めるサイズの広狭によって、コストは大きくなってしまいます。
調理器具を使う人、購入してくれる人がどんな人でしょうか。家族で暮らしているのか、単身世帯なのかで使用する部屋が変わってきます。サイズや調度品が変われば当然コストに反映されます。製品と共に登場する人物のイメージも重要であれば、そのイメージに適うキャストを起用した方が良いでしょう。当然ながら著名人であればコストが高くなりますよね。
動画制作の金銭コストとそれに伴う作業コストは少しの要素の追加・変更で大きくかわります。動画を配信する目的や、同案情報を視聴者に届けたいか。どのように視聴してもらいたいか。こうした観点から、必要な要素を絞り込むことで、コストを抑えることができるのです。