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大企業と中小企業ではウェブ施策が異なる

2023/08/14

ホームページ制作第一主義とホームページ活用第一主義

制作自体に意味がないのに、ホームページを制作すること自体を目的にしてしまっていることが「ホームページ制作第一主義」です。しかし、実際のクライアントは、ホームページを制作したいのではなく、ホームページを活用することにより、ビジネスをより円滑に行い、そして拡大したいと思っているのです。私はこれを「ホームページ活用第一主義」と呼んでいます。

このように、制作のスタート時点でクライアントと制作会社の目的が異なってしまっているのですから、どこまで行っても、本当によいホームページが出来るわけがないのです。

では、「制作会社は全部ダメなのか?」というと、実はそうではありません。中小企業がホームページを活用し、効果を出すためには、よい制作会社とのお付き合いが必須です。そして、ホームページ制作がうまく行くかどうかは、この制作会社の選定と、制作会社とのやり取りの方法でほとんど決まってしまうといっても過言ではありません。

ホームページは”火”のようなものだとお話ししました。火にお金を払う人はいなくなっても、火を使って、おいしい料理を作ったり、物を温めたりすることの価値はいつの時代も同じです。ホームページも制作すること自体にはもはや意味はありません。しかし、ホームページをどのように使い、どのような施策をするのかには、やはり信頼できる専門家が必要になります。ホームページは、目標を達成するための1つのツールなのです。


世に流されている情報のほとんどは大企業向け

インターネットにアクセスすれば「ホームページの活用法」とか「ホームページの正しい運用法」など、それこそいろいろな情報が出回っています。

このような情報にアクセスする前に、大企業と中小企業では基本的なウェブ施策の内容が異なるということを、大前提として理解していただきたいと思います。なぜなら、出回っている情報の大多数が、大企業向けの施策であって、中小企業向けの内容ではないからです。こういった情報を鵜呑みにして、ホームページを制作・運用していても、多額のお金をかけた割にうまく行かないという結果に至るだけです。

では、なぜ中小企業向けの情報があまり出回っていないのでしょうか?その理由はすごく単純です。

「ホームページ活用」という内容の情報を出しているのは、ホームページ関連のビジネスで何かしらの利益を得ようと思っている人々です。

そして、基本的にホームページは1つの会社に1つであり、これは大企業であっても中小企業であっても変わりません。大企業にとってもホームページは1つですから、制作や運用にかけられる費用は大きなものになります。つまり、ホームページの制作やコンサルを生業にしている人たちにとって、同じ1サイトを担当するなら、大企業の方が効率的なため、必然的に大企業向きの話になってしまうのです。


大企業向けの施策は中小企業には役立たない

そういった大企業向けの情報を見ていくと、「ネット広告で集客」とか、「ランディングページ作成で集客」など、やればうまく行きそうな内容になっています。しかし、そもそも知名度があって固定客を持っている企業の話だったり、そもそも広告費などが記載されていなかったり、200万円かけて300万円儲かった話など、中小企業がすぐに行えるような施策ではないケースがほとんどです。社員数が数名から数十名の中小企業にとって、現実には月30万円の広告費をねん出し続けることが難しい会社だってたくさんあるはずです。

いずれにしても、大企業向けの一般的なウェブ施策を鵜呑みにして行っても、うまく行かないことがほとんどなのは、大企業と中小企業では行うべき施策がそもそも違うからなのです。


ホームページ制作に関する間違いだらけの常識

デザインがきれいという理由だけで選んでいませんか?「どんなホームページがいいホームページでしょうか?」とクライアントの方々にお聞きすると、ほとんどの方が「効果が上がるホームページがいいですね」と仰います。続いて、「では、効果が”上がる”とは具体的にどんなことですか?」とお聞きすると、「商品が売れる」とか「問い合わせがたくさん来る」などの答えをよく聞きます。

そうです、クライアントは、きれいなホームページを望んでいるわけではないのです。にもかかわらず、現実に制作会社を選定する際に、ホームページの制作実績をみて、「デザインがきれい」という理由だけで選んだり、ホームページのデザイン案が出来上がってきた際には、「こっちの方がデザインがきれいだから」という基準で選んでしまっているクライアントが現実にはかなり多いのです。

もちろん人間ですから、かっこ悪いデザインの会社より、きれいなデザインのページの会社を選びたくなる気持ちはわかります。ただし、この”きれい”という判断基準はユーザーごとに異なります。

誰にとっても見やすく使いやすいホームページであることは当然大切ですが、デザインがきれいなことがユーザーを惹きつける重要な要素には決してなりえません。

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