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動画を際立たせるメソッド

2024/06/18

大げさに表現しよう

誇張は、対象となる製品の機能や効能などを大げさに表現したり、日常の出来事を大事件のようにあつかったり、人物の表情や動きをオーバーに表現したりすることで、その程度を引き立てるためのメソッド。

例えば、掃除機の重引力を誇張する際は、「チリ1つ落ちてない」という表現とともに、顕微鏡で床をのぞいて本当に何も落ちてないことを動画で見せることが考えられますよね。

あるいはこの掃除機に「軽さ」という特徴があるなら「空に浮かぶほど軽い」という表現とともに、掃除機を持つ人の背中や掃除機そのものに羽が生えたりする動画が考えられる。

ただし、誇張も度が過ぎると嘘・虚偽広告といった批判を受ける可能性があり、悪ふざけが過ぎると炎上のリスクもあります。現実にはあり得ないけれどユーモアがある、というのが誇張では重要なのです。


ユーモアを交えて表現しよう

諧謔はパロディやコント仕立てにしてユーモアたっぷりに伝えるメゾットである。製品やサービス、機能名などをダジャレにするのも該当します。たとえば、モノ言わぬ瓶が、もし人格をもっていたらこんなことを感じているだろうという擬人化との合わせ技で、ユニークかつ製品の特徴もしっかり伝えることに成功している動画もあります。


擬人化とは

人の姿かたちで表現すること。擬人化は、自然やモノの動きなどの物事や、直接目にすることのできない心情、事象などを人の姿かたちにあてはめて表現するメゾット。実体・形のないサービスなどを表現するのに有効なのです。

擬人化では、視聴者に伝えたい対象製品の機能や性質などの特徴と、擬人化する対象のキャラクターや性格、役割などの特徴の間に橋を架ける必要があります。製品の機能や性質は関係なく、キャストに被り物を着させるといった方法もありますが、それは見た目の楽しさや可愛さだけで製品の特徴が視聴者に伝わらないです。

たとえば、室内の湿度や温度をAIで快適に保ってくれるエアコンなら「環境の状況に合わせて最適にする」という機能を主人に仕えてその表情ひとつで意図を組みとれる有能な執事に見立てることが出来そうですよね。

トングランの製品群に数年ぶりに新製品が登場するなら、ロングラン製品を長老風にして、新製品を新人に見立てることもできると思います。また擬人化する対象製品が「もし人だったら」と考える方法や製品を使用する対象を擬人化する方法もあるでしょう。たとえば、車の窓ガラスの汚れを取るクリーナーなら「もし車の窓ガラスが人だったら、土ばこりや鳥の糞などで汚れて嫌だろう」と考え、擬人化された窓ガラスが口にするであろう不満やボヤキをセリフに収め、そんな不満を解消する製品がある、というストーリーが思い浮かびます。


比喩とは

直喩と暗喩がある。比喩は機能性や安全性などを何かに喩ええることで、数値などのデータで伝えるよりも、より印象的にわかりやすく伝えることができるメゾットなのです。直喩と暗喩の2種類を紹介しましょう。

たとえば、洗濯機の静かさを海の中に喩えたり、洗濯物を魚や海藻に見立ててたりと、何かに喩えているのかがわかりやすいのが、直喩。直喩のポイントは伝えたい製品の特徴と、似た機能やイメージを持つものを探し出すこと。対象となるものとの距離が遠く、偏りが大きいものほど、視聴者に驚きを与えることができるでしょう。

暗喩は、一見すると何に喩得ているかわからない表現がなされています。たとえば、駐車場の車いす利用者の駐車マークに、時間がたっても一向に駐車されない様子を映している動画は、一定割合の障碍者を雇用する法律が遵守されない状況に対し、政府が発したメッセージ広告です。

暗喩はすぐに答えが出てこない分、視聴者が見たい動画の前や途中に短い秒数で訴求する媒体には不向きでしょう。しかし、種名かしされた後の納得感や受ける印象には深いものがあるため、スキップされない仕様の広告枠などに出した方がよいと思います。

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