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手段の選択に影響を与える要素とは

2024/03/04

お金と時間の制約が大きい

「つくる」「とどける」「まわす」の3つの状態を定義した後は、その状態を実現するための手段を選択しましょう。手段の選択とは、3つのあるべき状態を実現するための「要求」のことです。

つくる、とどける、まわすの手段にはそれぞれ動画の企画や構成のメゾット、制作ツール、配信プラットフォームや配信媒体、取得した動画視聴データの活かし方や関係者を巻き込むノウハウなど、その種類も数も豊富です。

ただ自分たちが望む成功を手に入れるためにこれらの手段を好きなように使うことができるかどうかというと、残念ながらそうはいかないのです。手段の選択を阻む制約や手段の選択に影響を与える要素があるのです。これらの要素があるべき状態からの要求と衝突し、あっちを立てればこっちが立たないというトレードオフを迫られることがあります。また、選択した手が制約になって、その他の望ましい手段を選択できないことも起きてきます。

「つくる」「とどける」「まわす」の手段の解説に入る前に、いかにことを手段の選択に影響を与える要素としておさえておきましょう。

「人」プロジェクトに関わるメンバー。どのような知識やスキルを持っているのかを確認する。関わる部署やキーマンに把握。

「お金」使える予算に把握。

「時間」与えられている時間。一人ひとりのメンバーが稼働できる時間制限の確認をする。

「所有するモノ」所有する動画制作ツールや使用している動画配信プラットフォーム、購入している媒体、営業管理、MAツール、、場所、静止画や動画の素材。

「動画化する対象」製品、サービス、人、コト、場所。

「視聴者」所有うしている会員や見込客のメールアドレス、各種データ、SNSアカウントのフォロワー、視聴者との関係性、視聴者のリテラシー、視聴環境。

「環境、文化」会社が置かれている環境。企業文化、企業らしさ、ブランド。

「競合」同じ製品、サービス、または同じカテゴリーの製品、サービスを扱う競合。

この中で最も影響を与え、制約となるのは「お金」と「時間」。この2つが制作する動画の数とクオリティ、使用できる媒体の数と種類、PDCAやフォロー体制などの運用体制に影響を与えてきます。

お金も時間もあれば、外注、内製いずれも大丈夫です。内製者のトレーニングもできます。多様に制作してPDCAし放題です。クオリティもじっくり高めていく事ができますし、広告配信して再生数も増やすことができるでしょう。

次にお金はあるが時間がない場合、目的にとって代わるが、クオリティを落として本数を多くする。本数を少なくして1本のクオリティを上げる。PDCAを行う余裕はないでしょう。お金があればいくらでも外注できますね。

ではお金はないが、時間がある場合はどうでしょうか。内製してじっくり取り組むことができます。内製者のスキルが上がれば、クオリティを高めることもできるでしょう。しかし広告出稿は難しく、自社媒体中心になります。低コスト、効率的に運用し続ける必要があります。

では最後はお金も時間もない場合です。残念ながら、お金も時間もないのであれば、動画活用は考えない方がよいかもしれませんね。

なぜなら、動画を活用した多くの企業が「動画がまったく再生されない」という問題に直面しています。再生数を稼ぐだけなら、広告を出すお金があればすぐに解決です。お金はなくても時間があれば低コストで動画をコツコツ制作して、効果が出るまで改善することができますよね。お金と時間の有無が、成果物のクオリティや運用に影響を与えることは動画に限ったことではありませんが、動画の場合はお金と時間以外の要素も絡んでくるのです。

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