SEO効果が次第に薄れていく

ホームページを開設した後に、毎月業者に費用を払っているから問題がないと考えている企業が多いと思います。しかし、SEOを業者にお願いしているだけでは、最初のうちは効果が上がっていても、だんだんと効果が上がらなくなります。ですから、業者にお願いして安心していると思わぬ落とし穴にはまるかもしれません。

ではなぜ、だんだんと効果が薄れてしまうのでしょうか。その理由は簡単で、みなさんがSEOを判断する場合、Yahoo!かGoogleでの検索エンジンの順位を期待していますよね。日本の検索エンジンの９０％以上が、この２社の検索システムで占められているので当たり前と言えば当たり前です。しかもこの２社は同じ検索エンジンを利用し、順位を競っています。

俗にいうSEO業者というのは、SEOを請け負うことでビジネスをしているので、もちろん限られた会社ではなく、１つでも多くの業者に営業をかけることになります。仮に「愛知　エステ」というキーワードでSEOを行うノウハウを持っているとして、この会社は愛知県にあるエステ店全てに営業をかけます。そして顧客に今なら月３万円で「愛知　エステ」というキーワードでSEOを実施すると言って、SEO対策作業を始めます。対策がうまく行った場合、最初のうちは効果が上がって順位は上がるでしょう。

しかし、１社の順位が上がるということは、他社のどこかの順位が下がるということです。そうすれば順位が下がった他社もSEO対策を実施してきますし、場合によっては、今あなたの会社がお願いしている同じ業者にSEOを依頼するかもしれませんよね。

SEO業者が同業だからと断ってくれるといいですが、そうもいきません。同じ業種のノウハウがあるので、むしろ喜んで引き受けるでしょう。もし、同業他社も行うことになったら、同じ対策を同時に行います。よって結果的にはじめは効果が上がっていても、そのうち効果が上がらなくなっていきます。

業者のSEO対策は不毛な争い

重要なのは、各キーワードによる検索結果の１位は１社しかいないということ。どこかが上がれば、どこかが下がる。効果が上がらなくなってくると、SEO業者は違う対策を持ち掛け、その都度同様に他社にも営業をかけます。結局セリと同じで、価格はどんどん高くなります。

資金力に自信があればこの不毛な争いを制して、効果を上げ続けることも可能でしょう。しかし果たして行き着く先に費用と見合った効果はあるのでしょうか。業者の行うSEOは劇薬と一緒です。瞬発力はある程度期待できますが、持続力はありません。

検索エンジンの順位を決める要素は、なにも外部施策などSEO業者が行うことだけではないです。よりユーザーに指示されるページなのか、キーワードは適正か、更新はしているか、結局日々の更新作業に勝るものはありません、

しかもこの努力は他社がマネしようと思ってもすぐに出来ることではありません。業者によるSEO対策をうまく利用することも大切ですが、結局ホームページの更新作業を継続的に行うことがもっとも重要であることを覚えておいてください。

SEO対策の期間

業者にSEO対策をお願いするときは、ある程度の期間と費用を決めておくことが重要です。SEOにつきましては、他社との相対性もあることですから、事実上　ミズモノ　の作業になります。もちろんどの業者も積み重ねた経験と実績をもって、少しでも効果が上がるように努力はするでしょうが、簡単に効果が上がる場合もあれば、なかなか思うようにいかない場合もあります。

まともなSEO業者ほど、この点についてはしっかりと説明をしてくれると思います。電話１本で、すぐに対策をできますよと言う会社は、揉めることが多々ありますので気を付けましょう。

またSEO対策には、タイムラグがあります。対策を実施してもそれが検索エンジンに認知されて検索順位に影響を及ぼすのに時間がかかりますし、検索順位が上がった後で、実際に問い合わせ数が増えたり、注文数の向上を実感できるのは、さらに先でしょう。

SEO対策は最善の策を尽くすけれども、結局は試行錯誤の繰り返しで、どの施策がうまく行っているのか見極めるのも時間がかかり、よって今月やりましたが効果が上がらなかった為やめる、というのであれば、はじめからやらない方がいいです。私の経験で言えば、最低でも３か月間は試行錯誤しながら結果を見極めるのがいいと思います。